女一人旅ノススメ 台北&台南を歩く【Taiwan】

2018年ゴールデンウィーク前半に3年ぶりに台湾へ行った。(女人獨自旅行)
バニラエアーで成田空港から桃園空港まで往復3万円のバジェット旅行。3度目の台北では前回行かなかった場所へ行き、3日目は高鐵(新幹線)で初めて台南へ行った。
初めて来たのにどこか懐かしい感じのする台南の街が期待以上に良くて、私はカメラ片手に路地裏歩きを楽しんだ。
街歩きとカフェの詳細は徐々に更新していくが、まずは自分の備忘録を兼ねて台北と台南4日間の旅のまとめを記す。1元≒約4円

2017年7月号のBRUTUS 台湾特集のパロディを私も作成してみた。
これ結構楽しい。

BRUTUS(ブルータス) 2017年 8/1号[台湾で見る、買う、食べる、101のこと。]

バニラエアー(香草航空)で成田空港から桃園空港(Taoyuan)までは3時間半以上のフライト。

桃園空港から、ホテルのあるMRT南京復興駅までは、エバーグリーンバス(長榮巴士5201路線)で約40分(125元)。台北駅からMRT(地下鉄)に乗らなくてもホテルに行けるので良いので楽だった。空港から市内までのバスは複数あるのでバス乗り場で色々チェックしてみよう。エアポートバスでMRT南京復興駅で下車して徒歩5分位でホテル到着。

Simple + Hotel

私が宿泊したSimple + Hotelはきれいなビジネスホテル。1泊約1万円。MRT南京復興駅(5番出口)から徒歩3分。値段の割に朝食の種類が豊富で、トイレがウォシュレット付なのが嬉しい。ホテルにチェックイン後、私は、さっそくかき氷を食べにアイスモンスターへ向かった。

MRT南京復興駅には、交通ICカードのEASY CARDが販売していなかったので、地上にあるセブンイレブンでカードを購入。
夕方、会社の台北オフィスに寄って、夜は会社のスタッフたちとディナーに行く予定があったので、初日は全然散策する時間がなかった。

約束の時間前にさくっとアイスモンスターで、かき氷を食べた。
3年前に来た時は入るのを断念したほど行列だったが、17時頃店に行ったらガラガラだった。もう流行りは別のカキ氷店なのか…夕方だったから空いていたのか…

タピオカミルクティーのカキ氷
タピオカの弾力がすごくて、クリーミーなアイスも美味しかった。

夕食はガイドブックでもお馴染みの台湾料理の有名店「欣葉(シンイエ)」へ台湾スタッフに連れていってもらった。広い店内はほぼ満席の人気店。

紅蟳米糕(ワタリガニのおこわ830元)やカラスミを頂く。
やはり台湾料理の老舗、どれもおいしかった。

翌朝、台北駅へ行きネットで予約しておいた台湾高鉄(新幹線)3日間周遊券のバウチャーを見せて翌日の台南行きの特急の予約をすませた。朝8時台の希望の列車は満席。

午前中に台北の問屋街 迪化街(DiHua)を歩く。
乾物屋が軒を連ねるレトロな問屋街の中に、突然おしゃれな雑貨屋やカフェが出現するので散歩が楽しい。
迪化街入口から10分以上歩くと、こんな素敵なカフェもある。

Salt Peanuts Cafe (鹹花生)

迪化街の古めかしい雰囲気とは違って、カフェの中は中目黒にあってもおかしくないカワイイ雰囲気。ホワイトコーヒー(カフェラテ)を飲んだが、コーヒーが美味しかった! コーヒー豆、焙煎にこだわっているカフェなのでコーヒー好きにおすすめ。

Salt Peanuts Cafe の外には中庭を挟んでビストロ「孔雀(PEACOCK)」がある。
このレストランの中もすごくセンスが良くて、今度食事に行ってみたいと思った。
迪化街が思ってた以上に楽しくて、随分長居してしまった。

Salt Peanuts Cafe (鹹花生)
台湾台北市迪化街1段197號一進

ランチは小籠包を食べに、中正紀念堂の近くにある杭州小籠湯包へ行った。
MRT東門站、中正紀念堂站(出口5)いずれからも徒歩約12分。

杭州小籠湯包は、小籠包が人気のお店で、美味しくてリーズナブル。
店は行列だったけど、回転が早いので15分位並んで入れた。
メニューも写真入りだし、一人旅の食事におススメなお店。

やっぱり小籠包が一番好きだわ。
この切干し大根の焼餅が一口食べて感動!のうまさ。小さいので即お替わり。
これはテイクアウト(外帶)して夜食でも食べたい。

お土産のお茶を買いに永康街(カンチンロン)と言う街に行った。
私のお気に入りの美味しいお茶屋が多くて、ここはお土産買うのにおススメの街。

オーガニックティーの小茶栽堂


私が一番好きなお茶、老舗の茶葉専門店嶢陽茶行(ヤオヤンチャーハン)で桂花烏龍茶をまとめ買い。

アートスポット松山文創園區

かつて煙草工場だった広大な敷地をリノベーションして展示会や芸術活動を行う場所として生まれ変わった複合文化施設。台湾は至る所でリノベーションブームだ。
前回の台北で私は「華山1914創意文化園區」に行ったが、ここは古い大学の構内みたいな感じ。ここの敷地内にデザインミュージアムやセレクトショップのような雑貨店や書店がある。私はこの松山文創園區より、華山1914創意文化園區の方が好き。

どれもデザイン性の高いものばかりで、自分用のお土産に良いかも。
併設のカフェの雰囲気もクラシックで良い。
私が来たかったのは、この本屋。

閲楽書店(Yue Yue Bookstores)
この建物は昔、工場内の託児所だったそう。緑色の木造家屋がレトロで、店内のインテリアもクラシックモダンでおしゃれ。
中国語の本は読めなくても、コーヒー飲みながらしばらく過ごしていたい。そんな素敵な書店だった。

歩き疲れた後は、中山にある「Bruce足部健康館」でマッサージを受けた。
整体師のブルースさんは日本語ができるので前日にTELで予約しておいた。

 Bコース 全身マッサージ 50分 1200元
ブルースさんに「左の肩の気がつまっている」と言われ、強くほぐしてもらい、私の体はすっきりした。
私が押されて痛がる所も、ブルースさんは「直すためだから」と手加減せず矯正してくれて信頼できる施術だ。足つぼも少しだけしてもらったが、不思議と全然痛くなくて気持ち良かった。ここはマッサージと言うよりは、整体です。

完全個室なので、予約が確実。(日本語で予約OK)
Bruce足部健康館:予約電話:02-2537-7515  14:00~20:00
台北市中山北路二段39巷8号4階 (1Fセブンイレブンの雑居ビル)

夕飯は一人飯に最適な「鬍鬚張魯肉飯(ひげちょう)」で台湾庶民の味、魯肉飯(ルーローハン)貢丸湯(肉団子と大根のスープ)を食べた。

「外帶 wài dài (テイクアウト) 」「內用 nèi yòng(イートイン)」
一人でお店に入るとほぼ聞かれるので、台湾ではこの言葉を覚えておかないとね。

翌朝、台湾高鐡(新幹線)で台南へ移動。
台湾出発前に私は日本のサイト「台北ナビ」から台湾高鉄(新幹線)3日間周遊券をネットで購入した。高鉄が3日間乗り放題で7,800円なので、公式高鐡予約サイトや窓口で購入する台北⇔台南 往復料金より20%安い。1往復でも周遊券の方が2000円位お得。
有人改札口で3日間周遊券とパスポートを提示してホームへ降りる。

台北ナビ 高鉄3日パス(高鉄(新幹線)3日間周遊券)

日本の新幹線とほぼ同じ。

高鐡(新幹線)3日間周遊券 Taiwan High Speed Rail Pass
新幹線の切符はなく、これがチケットになる。
前日、台北駅で列車の予約をしたが、希望の列車は満席で台南まで2時間かかる「こだま」みたいな列車になってしまった。

※高鐵(HSR)の「台南」駅=沙崙(Shalun)と台南市内の台南駅は電車で約20分位離れている。

高鐵で台南に到着後、台鉄に乗り替え、沙崙(Shalun)駅から台南市内まで行く予定が沙崙線が人身事故で運転見合わせだった! ローカル線を楽しみにしていたのに…
台南市内までの無料のシャトルバス「31番 市政府行き」も行列で30分待ってもバスが全然こないので、あきらめてタクシーで台南市内のホテルまで行く事にした。
台南市内のホテルまで約25分で到着。料金は500元(約2,000円)

神農街まで徒歩5分位の場所にある湧福駅站(チョンフー・イン)の母屋から案内されたのは、そこから徒歩5分離れたのこじんまりした民家の2階にあるお部屋。

湧福駅站(Chung Fu Inn) ダブルルーム 25㎡
外観はノスタルジックなのに中はリノベーションされていて、部屋もバスルームも綺麗。台南らしい雰囲気で静かに過ごせた。

さっそく神農街(Shennong Street)へ。

思ってた通り、可愛いお店が多い通りでシャッター押す手が止まらない。


昼と夜で雰囲気が違うのでライトアップされた夜の神農街も行ってみよう。

ランチは「集品蝦仁飯」で台南の小吃の一つである蝦仁飯を食べた。

蝦仁飯 55元と鴨蛋湯(鴨の溶き卵スープ)25元

正興街から國華街は土曜日なので観光客ですごく賑わっていた。
台南で大人気の泰成水果店のフルーツアイスが食べてみたかった!

南哈蜜瓜(メロン)+愛文芒果冰沙(マンゴーシャーベット)
20分位並んだけど、並んでも食べる価値あり。

カフェ「特有種商行」でお茶した。
正興街はかわいいカフェが色々あるな。

國華街二段はローカルで食べ歩きが楽しい通り。
しかし週末は人が多くてバイクや音楽の騒音がうるさいし、蒸し暑くてちょっと疲れる。

藍晒圖文創園區  Blueprint Cultural and Creative Parkへ

台南の西門路新光三越前のブルーハウス

古い民家を再利用し、おしゃれなショップ、カフェ、ギャラリーなどが建ち並ぶエリア。若者に人気の写真スポット。

夕食は赤崁担仔面で初めて担仔麺を食べた。

Dan Zai Noodles
赤崁担仔麺はレストランの雰囲気も良く店内も広いので、初めての台南の夕食におすすめ。

夜の神農街

翌日、タクシーで台南の安平にある「安平樹屋」へ行った。
元はイギリス商社の倉庫として建てられたレンガ造りの建物が廃墟になり、ガジュマルの木が建物に沿うように絡みついた観光スポット。
日本のガイドブックには台南情報は殆ど載っていないのね。

安平樹屋にて開催している川島小鳥 X 安平樹屋「愛の台南」写真展を観に行ってきた。
開催期間:2018/02/02−05/02

◆安平樹屋 台南市安平區古堡街108號 8:30~17:30
台南中心地からタクシーで約15分 160元

海辺の安平地区は路地へ一歩足を踏み入れると、タイムスリップしたようなのどかな南国の風景。時々、遠くから爆竹の音が聞こえる。

安平老街の迷路のような路地裏が最高に楽しくて、時間を忘れて歩きすぎてしまう。
やはり一人旅だと自由気ままに時間配分できて良い。

葉家小卷米粉の小巻米粉(イカビーフン/90元)
スプーンで食べるビーフンは、スープは出汁が効いてて刻んだセロリが美味しい。
大人気で15分位並んだ。
13時半頃食べ終わって店を出たら、ビーフンは完売していたので間に合って良かった。

中正路から永福路二段の路地をのぞいて、偶然たどり着いた蝸牛巷と言う小さな通り。
カタツムリのオブジェや壁面アートが随所にある。

台南は地図を見ずに路地に迷い込むと、色んな発見があって楽しい!
Google Mapはあると便利だけど、気ままに歩き回って偶然フォトジェニックな風景に出会える事は旅の醍醐味だと今回の台南の旅でつくづく感じた。

台南で一番気に行ったエリアは新美街(Xinmei Street)
民生路一段~成功路まで続く小さな路地。寺や廟、古い建物の廃墟も多いが、そこにかわいいカフェもいくつかあって散歩が楽しかった。

kokoni café
路地裏にひっそりと建つ、パンケーキのあるかわいいカフェ
台南市中西區西門路2段372巷23號

鳳冰果舖 カフェのようなフルーツパーラー
台南市中西區新美街183號

台南の食べ歩き、カフェ情報はこちらのブログがおすすめ。
The little star dweller

赤崁街

クラシックな林百貨店
日本統治時代の1932年に創立した百貨店。太平洋戦争中に林百貨店は米軍の空爆を受け敗戦により廃業した。1980年代から廃墟になっていたが、修復作業を行い2014年にリニューアルオープンしたそうだ。
デパートというよりは、デザイン重視の商品を扱ったセレクトショップといった感じだ。1Fはメイド・イン・台湾のお茶や銘菓などセンスの良いお土産が買える。

度小月擔仔麵 中正旗艦店で夕食
初めての台南旅行なら、まずはこのお店に行ってみよう。

度小月の擔仔麵 Du Hsiao Yueh Dan Zai Noodles

台南と言えば度小月の担仔麺、と言うくらい誰もが知っている台湾料理の一品。
赤崁担仔麺より、度小月の担仔麺の方が好き。
空芯菜炒めや黃金蝦捲 Deep-Fried Shrimp Rollもおいしかった。
実は私は台湾料理は匂いが苦手で魯肉飯や牛肉麺は少々苦手なのだが、担仔麺は美味しく食べられた。

台南駅のバゲッジルームに預けたスーツケースをピックアップして(料金30元 20:00 close)、台南駅在来線で沙崙(Shalun)へ向かう。運賃は約20分で25元


台南駅から 高鐵(HSR)で桃園駅まで乗り、MRT桃園線に乗り換えて桃園空港第1ターミナルまで。深夜01:50のバニラエアーで成田空港に予定通り早朝到着した。

台湾人は親切でやさしいし、台北は至る所で日本語があふれているので女性でも安心して一人旅ができる。台湾では一人で食事するお店に困ることはない。逆に多すぎて選択に悩んでしまう。
初めての台南2日間、まだまだ歩き足りなかったが、また近いうちに来るとしよう。
今回の旅で中国語にも少し興味が湧いてきた。

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