スペインのグラナダ2日目は念願のアルハンブラ宮殿へ行った。
イスラム芸術の最高傑作、アルハンブラ宮殿(Palacio de la Alhambra)の最大の見どころ、ナスル宮殿の入場時間は予約制になっている。
アルハンブラ宮殿のチケットは入手困難なので、日程決まり次第すぐに日本からアルハンブラ公式サイト(英語)でチケットを購入しないと見学できないこともあるので要注意。当日券売場もあるが、早朝から2時間並んでも完売して入れなかった人も結構いる。ツアーでなく個人旅行で行く人は出発前に日本からチケット事前購入はマストだ。
私は出発2か月前に公式サイトでチケットを予約しようとしたところ、既に4月は全日完売していていた。仕方なく旅行代理店サイトのVELTRAのグラナダ 現地オプショナルツアーで日本語音声ガイド付きの入場チケットを購入した。もちろん直接購入するより割高。
グラナダ滞在日に空きがあるとは限らないので早目の予約が必要。
◆アルハンブラ宮殿入場 チケット事前予約
<日本語オーディオガイド付き/午前・午後/グラナダ発> 45€ (約5500円)
アルハンブラ宮殿見学日の前日、グラナダ中心部にある「日本語情報センター」に寄り、入場チケットのバウチャーと日本語オーディオガイドの受け取りが必要。
小さな雑居ビルにある「日本語情報センター」は日本人経営のオフィス。
バウチャーとiPodナノのような小さな日本語オーディオガイドを受け取る時に、日本人スタッフが注意事項や入口、日本語マップなどと一緒に詳しく説明してくれるので安心。
「日本語情報センター」では他にも洞窟フラメンコの予約手配などもしてくれるので
英語があまり通じないスペインでの個人旅行で、心強い味方になると思う。
前置きが長くなったが、ナスル宮殿の入場時間は12時からだったので、
午前中はホテル内のランドリーで洗濯&乾燥。
ランドリー&乾燥機の表示がスペイン語で分からず焦った。
洗濯&乾燥が終わるまで迷路のようなホテル周辺を散歩。
思ったより洗濯物が乾くまで時間がかかり、出発までに乾かなかったので、洗濯物を乾燥機に再度かけたままホテルを出発することになった。
アルハンブラ宮殿行きのバス停に近いカフェ「LA CUEVA」で朝食をとった。
Tostada Jamon Iberrico + Cafe Con Leche
イベリコ豚生ハムトーストとカフェラテで5€位
イベリコ生ハムは、普通の生ハムより高いが柔らかくて美味しかった。
アルハンブラ宮殿へはイサベル・ラ・カトリカ広場からC30かC32の赤いアルハンブラバスで行く事ができる。グラナダ市内のバスは全て1.4€
C32のバスは入場チケット売場のあるメインエントランスへ到着する。
バス停降りてからチケット売り場へは少し登って行くのだが、私は目の前の道へ進んでしまい、間違えた方向へ歩いてしまった。しばらく歩いてもメインエントランスに着かず、慌てて引き返して時間のロス。馬鹿だね~。
ナスル朝宮殿は入場時間が30分毎に決められており、予約時間から30分以内でなければ入場できない。私が入場門を通過した時には既にナスル宮殿の入場予約時間を大幅に過ぎていた。門からナスル宮殿までの約10分間の道のりを、まるで走れメロスのように全力疾走してタイムリミット2分前にギリギリ入場した。(汗)。
アルハンブラ宮殿敷地内がとても広く、入場ゲートからもかなり歩くので時間に余裕を持って行こう。(こんなぎりぎりに行く日本人は私だけ?)
アルハンブラ宮殿には、大きく分けて「ナスル朝宮殿」「アルカサバ」「ヘネラリフェ」という三つの見どころがある。
まずは、ナスル宮殿から見学。所要時間は約1時間、私は写真撮影も長いので90分いた。ナスル朝宮殿は「メスアール宮」「コマレス宮」「ライオン宮」の三つに分かれている。
入口にあるメスアール宮
入場しても汗と動悸が収まるまで約10分、心穏やかに見ることができなかった。
私はイスラム建築の細かい装飾とタイルが大好き。
メスアールの中庭。
アラベスク模様が見事。
アラヤネスの中庭
あいにくの曇り空で水面に移る建物の写真は撮れず残念。
こんな所にも猫がいる。
ナスル朝宮殿のハイライトとも言えるライオン宮。14世紀後半に造られた王の居住空間。
大理石の列柱が配されたライオンの中庭。12頭のライオンは当時水時計として使われた。
ライオンの中庭の北側にある二姉妹の間。奥にはリンダラハの望楼(バルコニー)がり中庭を望むことができる。
数ある美しい装飾の中でも、最も美しいと思った装飾。
庭園に向かう見晴らしの良い渡り廊下から見降ろすアルバイシン地区の街並み
私が宿泊したエリア。
中庭
中庭を抜けると、最後にパルタル庭園に出てナスル朝宮殿見学終了。
曇り空できれいな写真が撮れなかったのが残念。
続いてアルカサバへ
アルカサバはアルハンブラ宮殿で最も古い部分で、9世紀に建てられた軍事要塞をもとに、13世紀にアルハンブラ宮殿の城塞に改築した。
ホテルのルーフテラスから見えていた場所。
いくつもある見張り台からはアルバイシン地区が一望できる。
中央にある建物はグラナダ大聖堂
続いて、カルロス5世宮殿を見学。
ルネッサンス洋式の宮殿はアルハンブラの中では異質な存在。コロッセオやパンテオンのようなイタリアの建造物みたい。
カルロス5世宮殿の中には美術館もある。
ここまで写真撮りながらじっくり見学して約3時間。
敷地内の奥に、ヘネラリフェ(水の宮殿)があるが歩き疲れたし、グラナダの街歩きももう少ししたかったので行くのを断念し、アルハンブラ宮殿を出た。
夜はライトアップしており、入場時間予約制のナスル朝宮殿以外は営業時間内にいつでも見学できる。
アルハンブラ宮殿からの帰り道は下り坂で15分位なので歩いて帰った。
お土産屋が立ち並ぶゴメレス坂
フラメンコの発祥地だけあって、ギターショップもいくつかあった。
街の広場中に戻ってきた。
日本語オーディオガイドを返却して街をあてもなく散歩。
テテリア(アラブ風カフェ)が多い。
グラナダらしいタイルのお土産を購入。
イサベル・ラ・カトリカ広場
Semana Santa(聖週間)期間中だったため、グラナダは毎晩カトリックのお祭り騒ぎで夜はパレードの為、中心は交通規制される。
スペインではホリデーで(日本のお盆時期みたい)、通常よりスペイン人の観光客も多いし、ホテルも割高。
ダロ川沿いでも深夜までパレードが通る。
パレードは深夜1時まで続いてヌエバ広場地周辺はかなり騒がしいし、夕方16時以降は交通規制もあり徒歩でも迂回、タクシーやバスにも乗れないので、Semana Santa期間中にアンダルシア観光に行くのはおススメしない(マラガも同様)
※Semana Santaは移動休暇で2019年は4月中旬だった。
23時過ぎても広場には沢山の人がいた。
グラナダはヨーロッパとイスラム文化、フラメンコ、ジプシーの歴史が混在する、魅力的な街だった。
街のサイズも街中を歩いて回れるサイズで良かった。
翌朝グラナダバスターミナルから朝9時発のALSAバスに乗り込み、コスタデルソルのリゾート地ネルハへ向かった。朝は雨で気温は11℃。
ネルハ旅行記へつづく…