私は猿が大好き。温泉に入る猿を観たくて長野県の地獄谷野猿公苑(JIGOKUDANI-YAENKOEN)へ行ってきた。野生のニホンザルと温泉めぐりが楽しめる湯田中渋温泉、最高じゃん!
Snow Monkey Parkこと、地獄谷野猿公苑は冬に温泉に入るサルが有名で世界中の人々に愛されている。以前から行きたかったが、東京からのアクセスが悪く足が遠のいていた。今回、湯田中で行きたい温泉を見つけたので重い腰を上げて行くことにした。
私は飛行機が大好きだけど、ローカル列車の旅も好き。特に長野県は列車からの眺めは素晴らしい。東京から北陸新幹線で約90分、長野駅で下車。長野電鉄の特急ゆけむりで「湯田中」まで約40分(運賃1,190円+特急料金100円)。紙の切符を購入し改札で駅員がスタンプ押す懐かしいスタイル。
特急だけど展望席を含め全席自由席。4月の平日だから湯田中行きは空いていてロマンスカーの展望席に座れた。
実はこの車両、かつて小田急のロマンスカーとして活躍したロマンスカー10000形。長野電鉄が無償で譲り受け「特急ゆけむり」として運用中。
湯田中駅10:37到着。
湯田中駅を降りるとそこは外国のようだった。まるでヨーロッパか?と思うほど外国人観光客だらけ。外国人の駅員もいたのには驚いた。コロナ以前のように外国人観光客が日本に戻ってきたようだ。
駅前にあるGOENというカフェレストランは外国人ツアー客で貸切のためCloseだった。他に駅前にカフェや蕎麦屋はない。あるのはローソンのみ。
駅前には「かえでの湯」と足湯がある。
楓の館は資料館
やはりここは日本だった。外国気分からすぐに昭和時代にタイムスリップ。やはり田舎の温泉街はこうでなくちゃね。
湯田中駅から徒歩7分の旅館、よろづやに荷物を預けて、バスの出発時間まで少しだけ周辺を散策。
温泉街らしく湯田中には町民向けの無料の公共浴場が多い。
湯田中温泉プリン本舗。無人販売。
湯田中には観光客向けにスイーツを売っているお店はない。旅館で温泉と食事を楽しむのが湯田中渋温泉。硬派で渋い温泉街なのだ。
湯田中からスノーモンキーパーク行きのバスで約15分。バスはSUICAなどの交通系ICカードは使えないので小銭用意。外国人ツーリストはSnowmonkey Passという「地獄谷野猿公苑」の入苑料と野猿公苑までの電車・バスの乗車券がセットになったお得なチケットを持っているようだ。長野駅や志賀高原からもバスが出ている
スノーモンキーパーク下車。バス停から地獄谷野猿公苑まで徒歩40分。
4月2週目、桜が満開できれいだった。ここは神林温泉エリア。
野猿公苑トレイル前にあるENZA CAFE (猿座カフェ)
このカフェはメニューや店員も英語で、私まで英語で話しかけられるほど。久しぶりに海外旅行気分だった。信州りんごソフトクリームが美味しい。普通、温泉地のスナックは温泉まんじゅうか蕎麦が定番だが、ここにはアップルパイとラーメンしかない。
地獄谷野猿公苑入り口にINFO&GIFT SHOPがあり、お土産が売っている。冬はスノーシューズやウェアのレンタルもある。東京より気温が8℃位低い。
It is about 2 kilometers and takes approximately 30mins walk.
ここから林道を1.6km歩くが、もう雪はないのでゆるやかで歩きやすい道だった。4月のこの日の午前中の気温は13℃で、お昼には17℃まで上がった。途中でジャケットを脱ぐほど暖かかった。
ここから階段を上がればスノーモンキーパーク入口。チケット売り場には小さな売店、トイレ、コインロッカーがある。
毛づくろいをしてる猿が多い。春から初夏はベイビーモンキーが見られる。
さっそく猿が寝ていた。電車の中で寝てる人みたいでカワイイ。
サル達が生息している場所は山深い森林地帯。通常、サル達は同じ場所に留まっている訳ではなく絶えず移動している。より自然に近い状態でサルを観察することができるように、その手段として餌付けしている。なので私達観光客は絶対に餌を与えてはいけない。
あちこちに猿の糞が落ちているので撮影するときは注意してね。
Twetterをチェックすると、猿たちはだいたい8時半頃、山から下りてきてこの公苑に出勤するようだ。野生の猿なのでここに来れば必ず猿が複数いるわけではない。猿は気温が低い冬しか温泉に入らないので、気温が高い日でも温泉に入る猿を見られたらラッキー。
猿がいるかどうかは公式サイトのライブカメラの動画でチェックできる。
地獄谷野猿公苑 Snow Monkey Park Live Camera
ここの野生の猿達はおとなしくて良い子。バリ島のモンキーフォレストの猿のように荷物を奪ったりしない。
暖かい日だったけど、私のリクエストに応えて温泉に入ってくれた。
なぜ、ここの猿達はこんなにお行儀がよく、毎日8時半頃出勤するのだろう。
それは日本人(ニホンザル)だからかな。生まれた時からヒトに囲まれて、ヒトと同じように温泉につかって脳がリラックスしている状態だから攻撃モードにならないのかな。カメラを持った群衆に囲まれてもおびえることもない。ヒトのことは眼中ないようだ。
Snow Monkey Parkの名声が世界に広まったのは 1970 年のことで、雪に覆われたサルが温泉に浸かる写真が LIFE 誌の表紙に掲載された。それ以降、現在も温泉に入る猿は世界中の人に愛されているアトラクション。白川郷や木曽の妻籠宿、馬籠宿のように日本人より圧倒的に外国人、特にヨーロッパの人達に人気の場所だった。
猿が可愛くて1時間近くいてしまった。午後のバスの出発時刻まで30分切ったので、急いで山道を歩きバス亭まで戻った。
はるばるここまで来て良かった! 温泉に入る猿をもっと見たいので、寒くても冬に再訪したいと思った。近くにある渋温泉も情緒があって湯めぐりできるし。
バスで湯田中に戻って遅いランチを食べた。
YUDANAKA BREWERY COMPLEX U
ビアカフェ、チョコレート専門店、天然温泉の露天風呂とサウナのプライベート空間のある観光施設。カフェなどない昭和の雰囲気漂う湯田中渋温泉で異質のおしゃれなお店。センス良い信州のお土産も並ぶ。
湯田中温泉発のクラフトビール醸造所「YUDANAKA BREWERY」。ガラス越しに醸造タンクが見えるビアカフェで食事。ランチはハンバーガーかカレー。
信州食材の素材の良さを生かした信州牛スノーバーガー。フレンチフライはオプションで。
信州牛パティとスライスしたりんご、アクセントにわさび。すごく美味しかった!
oN CHOCOLATEは、湯田中初のチョコレート専門店。チョコレートスイーツも食べたかったんだけど、旅館の夕食が18時からなので我慢した。
昭和レトロ好きな人は駅のそばの喫茶店へ行ってみて。
湯田中は桜満開だった。川沿いに沢山桜が咲いているのでお花見できる。
本日のお宿、湯田中温泉よろづや(Yudanaka Onsen Yoroduya)にチェックイン。ここも外国人宿泊客が多い。もう一つの旅の目的である、よろづや旅館の登録有形文化財に指定された大浴場が楽しみだ。
◆地獄谷野猿公苑(JIGOKUDANI-YAENKOEN)入館料:大人800円
Yudanaka Snow Monkey Park
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
野猿公苑は一年中楽しめるが、温泉に入る猿を観たいなら、最適な時期は冬 (12 月 ~ 3 月)