♪九十九(つづら)折り 浄蓮の滝 …あなたと~越えたい天城越え~~♪
石川さゆりの大ヒット曲「天城越え」が私の脳内でヘビーローテーション。
伊豆急「河津」で列車を降りると、発車メロディは「天城越え」だった。
川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台でもおなじみの静岡県の伊豆、天城峠。
今回は、河津の天城荘(Amagiso)で日帰り入浴してきた。
都内、横浜から河津の天城荘までは約3時間かかるので、熱海まで新幹線に乗り、時短。熱海からJRと伊豆急の普通列車で75分、ようやく河津到着。
河津駅から修善寺行のバスで約20分「大滝」で下車、目の前にある温泉旅館「天城荘」に到着した。
天城荘(Amagisou)の日帰り入浴
利用時間 11:00~19:00迄 ¥2,000
水着・フェイスタオル・バスタオルレンタル ¥500
滝の見える露天風呂と内湯、外湯、プール(季節営業)が全て利用できて、¥2,000は安いと思う。
ここのポイントは何と言っても、伊豆最大級の大滝を見ながら入る野天風呂。
外湯エリアは混浴なので、必ず水着を着用して入る。
3Fのフロントから1Fにおり、山道を400mほど下った先に滝と清流があり、テンションが上がった♪ 外風呂の更衣室で水着に着替えて露天風呂へ。コインロッカーは内風呂にも外風呂の更衣室にもある。
川沿いにある6つの露天風呂は温度が異なる。全体的に温度はぬるめ。
残念ながら洞窟の湯だけ、メンテナンス中で利用できなかった。
ビジターが利用できる11時に行ったので、露天風呂には誰もいなくて貸切状態。
ヤッター! 有給休暇を取って平日に来て良かった。
2021年12月18日から「テントサウナ」がオープン。
【予約制】1時間 300円/人(1組6名様迄)お水ペットボトル付き
滝の飛沫を肌で感じながら入る温泉は全国でも数少ない温泉。
天城荘の露天風呂は映画「テルマエロマエ」のロケ地になった。
滝に一番近い温泉は、温度が35.5℃でぬるい。
自然の中での入浴は開放的で最高!
滝の音に加え、うぐいす他、様々な鳥のさえずりも聞こえて、天然のBGMに癒される。
天城荘でレンタルした水着はスカートつきで、湯の中でひらひらする。
滝もいいけど、反対側の景色も良し!
川沿いの露天風呂の日帰り入浴は、だいたい混浴の所が多いけど、ここは水着着用なのが嬉しい。東北地方だと混浴でも水着NGの温泉が多いので。
仕事が忙しく最近残業続きだったので、河津川のせせらぎを聞きながら入る温泉は本当に癒された。この河原の湯も温度はぬるめなので、20分以上湯に入っていられる。
冬はお風呂を出た後、寒そうだし、夏は暑そうなので、春、秋がベストかも。
階段下の建屋にある温泉は温度41℃位。最初にここで温まってから滝見風呂に入った方が良い。フロントでも説明してくれる。
もともと滝が好きなので、この外湯エリアだけで2時間以上もいて、すごくリラックスできた。脳の疲労回復のポイントは、「五感」に働きかけること。
温泉+滝+川のせせらぎ、鳥のさえずり…最高の癒し条件がそろったスポットだった。
あまり美肌効果は感じられなかったけれど大満足。
途中でテレビのロケハンが来て、女性レポーターをTVカメラで撮影していたので、私が映ってしまわないかと焦ったわ。内風呂へ移動することにした。
内風呂にも露天あり。
基本加温はしているが、加水はしていない源泉100%の温泉。温まった。
河津までちょと遠いけど、天城荘の日帰り入浴は絶対にまた来たい!
今回は温泉目的だったので、河津七滝観光もできなかったし。
天城荘の横に大滝へ下る階段があり、滝や露天風呂を上から見ることができる。
温泉の後は、すぐ近くにある「わさび園かどや」でランチした。
メニューはかどや名物「生わさび丼」をはじめ、ざるそばなど。
「わさび園かどや」は、昨年「孤独のグルメ」で観た記憶があるお食事処。
わさび丼がおいしそうだったっけ。
人気のようで店内では何組かウェイティングしており、食事の受付は13時半頃終了した。
孤独のグルメは、我が家でもよく見るドラマ。孤独のグルメで放送したお店に入ったのは初めてなのでちょっと嬉しい。「わさび園かどや」は沢山のテレビ番組やメディアで紹介されているようで、芸能人のサインだらけ。店内にも松重さんの写真やサインが大きく飾られており、他の芸能人とは別格扱い。ここでも先ほどのロケハンが撮影中だった。
まず、わさびを自分で擦る。伊豆天城山の湧き清水で育てた新鮮なわさび。
お店の人から「先端は辛いけど一番おいしい所だから、先端までするように」と言われた。
生わさび付き わさび丼とお蕎麦のセット 1,300円
辛いというので先端部分を少し残していたら、食事を運ぶ前に店のおばさんに「先端までするように言いましたよねっ」とわさびを最後までするように注意されてビックリ。
わさびを最後まで擦るまで、食事を持ってきてくれないので要注意(笑)
わさびには直接、醤油はつけないこと。
生わさびの香りと辛みと鰹節が合う。わさび丼はわさびが新鮮なので美味しいけど、お蕎麦は東京で食べるのと変わらなく普通。
「わさび園かどや」
静岡県賀茂郡河津町梨本371-1
食堂 9:30~14:00 ※売り切れ次第終了
「孤独のグルメ」シーズン3とシーズン9で紹介された五郎さんお気に入りのお店。
本日、2件目の日帰り入浴の目的へ移動。
「河津」から「伊豆北川」まで乗った伊豆急は、全車自由席の黒い観光列車「黒船号」だった。海側を向いたパノラマシートを配置した観光列車で東伊豆海岸線の景色を楽しめる。伊豆急の車窓は海が多いから楽しい。
列車のドア
伊豆北川駅のホーム。伊豆北川駅は無人駅だった。
駅から海岸添いにある波打ち際の露天風呂まで歩いて約10分。
北川温泉は、のどかでいい感じ。
故郷じゃないのに「ただいま。」と言いたくなる雰囲気。
海岸沿いには、つるや吉祥停などの旅館が立ち並ぶが、特に土産屋もない静かな海沿いの温泉地だ。
北川温泉 黒根岩露天風呂
入浴時間: 午前10時00分〜午後6時00分(最終入場午後5時45分)
北川公営の露天風呂 ¥600 タオルなし
黒根岩風呂は波打ち際にある天然温泉で、日本全国から温泉ファンが訪れる。
晴れた日には伊豆大島を望む絶景風呂。何度も台風被害を受けて、改良を重ねてきたそうだ。
完全男女別で手前の岩風呂2つが「男性用」、奥の湯船が「女性用」
女性用は両サイドに囲いがあるが、男性風呂はかなり丸見えで、より開放感ありそう。
潮風を浴びながら入る、かけ流しの温泉は最高に気持ちよい。温度もちょうど良かった。
向かいのホテル「つるや吉祥亭」や「望水」の宿泊客は無料で利用できる。
写真:北川温泉旅館組合より引用
女性風呂はこの写真より少し小さくて、8人程度で湯舟がいっぱいになってしまう広さ。
先客の女性3人組のおしゃべりがうるさすぎてイラつく。しかも海の正面を20分も占拠。
マナーがない鈍感なおばさんは本当にイラつく。やっと出ていったと思ったら、次に来た女性も声が大きすぎてうるさい。あきらめて私も出ることにした。
16時頃だっため、近くのホテルの宿泊客が入れ替わり立ち代わり来るので騒がしくて落ち着かなかった。波打ち際のロケーションは良いのに、女性のおしゃべりがうるさすぎて台無しだ。
日帰り入浴するなら、15時までに温泉を出た方がいいだろう。
20分以上もしゃべりながら温泉に浸かっていた女性は、脱衣場の前で浴衣のまま倒れていた。その後、宿の人に救急車を呼ばれていた。せっかくの温泉旅行なのに夕食前に倒れるとはお気の毒に。温泉はお酒を飲んで入るのも危ない。休憩なしの長湯は湯あたりに注意しましょう。
お風呂上りに富士山サイダー。
温泉に浸かると体内の熱を逃がすためにエネルギーを消耗する。つまり身体が有酸素運動している時と同じ状態だそうだ。大自然の中の温泉で癒された休日だったが、温泉に長く浸かりすぎたせいか、帰宅してからすごい疲労感だった。帰宅しても「天城越え」が私の頭の中で鳴りやまない…。