2022年1月に群馬県の草津温泉に行ってからというもの、すっかり温泉の魅力に目覚めてしまった私。この2年間、夏以外はほぼ毎月温泉に入っていた。コロナ禍で海外旅行に行けないご時世でも、国内での楽しみが増えたことは良かったと思う。温泉に関する書籍を色々読んでから、温泉の効果をもっと知りたいと思い、2023年4月、温泉ソムリエの認定証を取得した。
温泉ソムリエ認定講座 28,600円(税込)
私は表参道の「新潟館ネスパス」 にて温泉ソムリエ家元、遠間和広氏のセミナーを受講。
温泉ソムリエとは?
「温泉ソムリエ」とは、温泉ソムリエ協会が運営している民間資格。
温泉の知識、温泉分析表の読み方、と正しい入浴法などのセミナーを受講すれば、「温泉ソムリエ」の認定証が与えられる。
温泉旅館の経営者をはじめとして、医療従事者、旅行ライター、一般の温泉マニアが所有している。セミナー参加者に配られる温泉テキストは450頁以上あり、今後温泉を選ぶ時に参考になる永久保存版。温泉ソムリエになってから、お風呂場で温泉分析表を見たり、泉質や効能もチェックするようになった。しかし、私にとって温泉選びの基準は露天風呂の景色の良さ。自然の中に溶け込むような開放的な露天風呂が大好き。
東京を飛び出し、景色のよい露天風呂に入り、旅館で美味しい料理食べると幸せを感じる。つくづく、温泉は体と心(脳、自律神経)に良いと思う。健康診断の結果も良好で中年女性の数値の結果としてはかなり優秀な結果だった。
ぬるめの露天風呂に浸かると副交感神経が優位になりリラックス効果が得られる。私はもともと心身共に健康だが、時々偏頭痛に悩まされていた。毎月、温泉に入り始めてから血流がよくなり気づけばこの半年間、頭痛が全くなかった。やはり片頭痛はストレスによる自律神経の乱れが原因なのかなと思う。そして温泉の適応性(効能)を信じているからこそ、自分には適応するのだと。いわゆるプラシーボ効果ってやつね。
よく美肌の湯とよばれる炭酸水素塩の温泉は肌のクレンジング効果があり、古い角質を取り除く作用があるし、塩化物泉には保湿作用がある。新鮮な源泉かけ流しの湯には抗酸化作用があり、体の内側からアンチエイジングできる。(※泉質による)
一人で露天風呂に浸かっている間、自然にマインドフルネス状態になる。
マインドフルネス(Mindfulness)とは?
過去の経験や先入観といった雑念にとらわれることなく、身体の五感に意識を集中させ、「今起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である。仕事や他人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め、集中力を高める効果があるとされている。最近は日本でもビジネスの現場でも注目されていて企業研修でも取り入れられている。
温泉好きだと言うと、よく「どこの温泉がおすすめ?」と聞かれる。
温泉巡りを初めてまだ2年だが、その中で私が好きな温泉と温泉旅館を紹介したい。
映画「テルマエ・ロマエ」に出てくる温泉は基本的に温泉ファンに人気の温泉なので参考にすると良いかも。
鹿児島県霧島市 妙見石原荘 (Myoken Ishiharaso, Kagoshima)
鹿児島空港から車で約15分。天降川(あもりがわ)の渓流沿いに沿うように立っている静かな旅館。私の浅い温泉経験の中で一番良かったのは鹿児島県霧島市にある妙見石原荘(みょうけんいしはらそう)。温泉の質(鮮度)、景観、旅館の食事、どれもパーフェクト!
食事のレベルが高く今のところ、私のNo.1温泉旅館。温泉と美味しい食事が好きなら関東の人も鹿児島県まで訪れる価値はあると思う。
妙見石原荘(MyokenIshiharaso)の野天風呂「椋の木」 (混浴)
渓谷と一体化した美しい露天風呂。湯船の下から温泉が自噴しているので、非常に鮮度の良い温泉。源泉のそばに浸かると炭酸の泡が肌に弾ける。温泉は鮮度が大事!
混浴だが女性は湯あみ着を貸してくれるので安心。男性はタオルを巻いて入る。石原荘は客室数が少ないので平日は貸切率が高いようだ。
泉質:炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉は古い角質をやわらかくし、皮膚の皮脂や汚れを洗浄する。
七実の湯(Nanaminoyu) 宿泊者無料の貸切り露天風呂
貸切露天風呂の「睦実の湯」
檜の湯船に湯船に身体を沈めると、炭酸成分がシュワシュワとなめらかに包みこむ。中性なので肌への刺激が少ない。
温泉目当てで来た妙見石原荘だったが、季節の懐石料理が期待以上に美味しくて満足度MAX。お料理は横浜市の「寺家ひらさわ」、東京恵比寿の「賛否両論」を超えて私の中で一番美味しかった。食事が美味しいと幸福度が増す、と改めて思った。
石原荘はお部屋も広くてきれい。もちろん、サービスとおもてなしも良い。食事と温泉にこだわる大人が満足できる湯宿。九州は温泉旅館のレベルが高い印象。
山形 蔵王温泉 (Zao Onsen, Yamagata)
蔵王温泉 大露天風呂 ※写真はJR山形のポスターより。
雪のため例年11月中旬で営業終了。(2023年の営業は11月23日で終了)4月開業
森林の中にあるワイルドな野天風呂(料金700円)徒歩だとここまでかなり急な坂を上がるので体力が必要。温泉好きの私はぜひここに来てみたかった。女湯は小屋の奥にあり開放感はあるが、男湯の半分位の広さ。
蔵王温泉は強酸性の硫黄泉で強い。湯上りは肌が少しピリピリするほど。
硫黄泉には表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、肌の脂分を洗い流す。ホテルの温泉も強酸性の硫黄泉なので、翌朝は肌が明るくなり化粧ノリがよくなるのを実感した。1週間たっても肌の調子が良かった。蔵王温泉の泉質はかなり良いのでまた行きたい。
温泉好きになって最近分かってきたことがある。大自然に囲まれた広い露天風呂はだいたい混浴か男湯だ。
群馬県草津温泉 (Kusatsu, Gunma)
関東に住んでいる者にとって箱根、熱海、草津はポピュラーな温泉旅行先。日本3大名湯のひとつ、草津温泉は非常に強い温泉。草津温泉には6つの源泉がある。
万代鉱源泉、湯畑源泉、白旗源泉、西の河原源泉、地蔵源泉、煮川源泉
共通の泉質:酸性泉 含硫黄・硫酸塩・塩化物温泉
酸性泉の適応症:アトピー性皮膚炎、糖尿病
草津温泉は“恋の病以外治せる” とされる、強酸性源泉の効果を実感できる温泉。
湯畑で外気にふれさせ、加水や水増しをすることなく、冷やしながら草津の各宿へと運ばれる。ゆえに、草津温泉の泉質・効果効能は抜群。酸性度が高いので刺激が強い分、湯あたりしやすい温泉でもある。入浴するときは指輪など貴金属を外さないと変色する。
奈良屋 創業明治十年の老舗旅館。
草津でいくつか温泉に入ったが、奈良屋の徳川将軍御汲上の湯将(おくみ上げのゆ)がお肌に一番良かった。私が温泉に目覚めたきっかけの湯。
奈良屋の徳川将軍御汲上の湯将(おくみ上げのゆ)は草津でも質の良い源泉と評判の「白旗」の湯。今まで入った温泉で一番肌の保湿効果があった。泉質はヌルヌルしていて、10分間、湯につかっただけでもお肌すべすべで乳液いらず。美容液に浸かっているようだった。
西の河原温泉露天風呂
草津の西の河原公園(Sainokawara Park)の奥にある大露天風呂、西の河原露天温泉。
森林に囲まれたとても広い露天温泉に入ると、大きなTatooをした外国人女性が数名がいた。スキー場に近い山の中にあるので鳥のさえずりにも癒された。温度はぬるめ(39℃位?)なので副交感神経が優位になりリラックス効果抜群。洗い場はないので浸かるだけ。タオルなし(販売あり)鍵付きロッカーあり100円
源泉:万代源泉
泉質:酸性塩化物硫酸塩温泉 pH1.5 効能
無料の共同浴場「白旗の湯」 タオル、ドライヤー、貴重品ロッカーなし。
湯舟は2つあり、熱すぎて水を入れて温度を下げないと入れない。草津は旅館以外に徒歩で湯めぐりできる場所が多くて温泉ホッピングに最適。
草津の夜は湯畑がライトアップされて温泉街を歩くのも楽しい。他の温泉地と比べて若い女性やカップルが多い。
群馬県四万温泉(Shima Onsen, Gunma)
群馬県四万温泉の積善館
四万温泉は草津、伊香保に比べると、あまり知られていない静かな温泉地。四万温泉のフォトジェニックなスポット、積善館本館(Shimaonsen Sekizenkan)は元禄四年に建てられ、現存する日本最古の木造湯宿建築と伝えられている。「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われている湯宿。実際、宮崎駿監督も訪れた。
<積善館本館の元禄の湯>
昭和5年に建てられた「元禄の湯」は大正ロマンの雰囲気を感じられる、洋風・モダンな建築。タイル張の床に5つの石造りの浴槽が並ぶ特徴的な作りで、国の登録有形文化財に指定。温泉も気持ちよくて、アーチ形の窓から差し込む光が明るく芸術的な浴場だった。
泉質:塩化物・硫酸塩泉
四万温泉は保湿・美肌効果のある塩化物・硫酸塩泉。飲むと胃腸にも効く。
ランチは積善館の敷地内にある、「薬膳や向新(むこうしん)」がお勧め。
国の重要文化財に指定されている建物をリノベーションした茶屋(カフェ)で店内はおしゃれ。薬膳粥や薬膳茶、薬膳酒などがあり、体に良い食事を提供している。
四万温泉にはスマートボールもある。四万温泉は昭和レトロ好きにおすすめな温泉街。
秋田の乳頭温泉郷(Nyuto Hot springs)
温泉好きなら一度は訪れたい東北の秘湯、乳頭温泉郷(Nyuto Hot springs)。東京からのアクセスは秋田新幹線こまち「田沢湖駅」からバスで約50分。乳頭温泉郷は標高700mのブナの原生林が生い茂る山間に趣ある7軒の湯宿が点在している。多くの秘湯がそうであるように乳頭温泉も古くからある宿はみな混浴である。
鶴の湯の宿は大人気で冬は最も予約が取りにくい宿
乳頭温泉 鶴の湯 Nyuto Onsen Turunoyu ※乳頭温泉郷公式サイトより
泉質:含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉、他3種
立寄り湯 9:00~15:00 700円 ※日帰り入浴 月曜日露天風呂不可
皮脂や角質を落とす美肌の湯。硫黄成分は保湿保温効果も高い。湯上りがお肌しっとりするが、硫黄の匂いが一日中残る。
鶴の湯 混浴露天風呂 ※写真は秋田県のポスターより
鶴の湯の混浴は女性専用の入口があり、脱衣場から岩の影に隠れてお湯に入れるので女性でも入りやすい。お湯に浸かってしまえば乳白色なので、男性がいたとしても体が透ける心配はなく、湯船内で自由に動き回ることができる。女性専用の露天風呂もある。
妙乃湯(Taenoyu)の混浴露天風呂(タオルを巻いて入浴OK)
2つの泉質:硫酸塩泉・単純泉
露天風呂は写真で見るより広くて景色が良かった。軒先を流れる先達川の渓流が美しくせせらぎを聞きながらの露天風呂は最高! 泉質の異なる金の湯と銀の湯の2種類の源泉あり。
妙乃湯の貸切露天風呂。宿泊者は30分無料。
貸切り風呂も混浴と同じような景色が見られる。妙乃湯は7つのお風呂が楽しめて、温泉三昧だった。乳頭温泉郷の中で一番モダンな宿でバス停の前にあるので女性におすすめ。
蟹場温泉 Kaniba Onsen (混浴) 立寄り湯 9:00~16:00 800円
泉質:重曹炭酸水素泉
混浴風呂は宿舎から50mほど離れたブナ林に囲まれた川沿いにあり、季節の移ろいを感じながら温泉を楽しめる。湯が透明なのにタオルを巻いての入浴禁止。ここの混浴は女性にはかなりハードルが高い。
【長野県 湯田中温泉 Yudanaka, Nagano】
長野県の湯田中温泉街は公共の湯が多く風情がある。猿の温泉で有名な地獄谷野猿公苑が近くにあることから冬の湯田中駅はまるでヨーロッパか?と思うほど外国人観光客だらけだった。
3つの源泉をもつ「湯田中温泉よろづや」に宿泊。登録有形文化財に指定された純木造伽藍建築の「桃山風呂」や野趣あふれる「庭園露天風呂」など、趣溢れる自慢の6つのお風呂を愉しむことができる。2003年に国の登録有形文化財に指定され、日本の大浴場ベスト10にも選出された名物風呂である。日帰り入浴は実施していない。
チェックアウト前の15分間、重要文化財のお風呂場の撮影ができるので良かった。
これは池じゃなくて庭園露天風呂(男女入れ替え制)
弱アルカリ性のお肌つるつる美肌の湯。無色透明でサラリとした温泉
泉質:ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
特に夜の庭園風呂は感動的だった。誰もいない静かな湯に浸かっているとまるで江戸時代にタイムスリップしたような不思議な気分になった。
湯田中温泉よろづや
ここのお風呂の建築が大好きで、また行きたい温泉旅館。お食事処はほぼ個室なのでおひとり様でも周りの目が気にならない。
湯田中温泉の隣にある渋温泉(Shibu Onsen)も公共の湯が多く風情があって、いとおかし。
Snow Monkey Parkこと、地獄谷野猿公苑(JIGOKUDANI-YAENKOEN)
スノーモンキーパーク下車。バス停から地獄谷野猿公苑まで徒歩40分。
温泉に入る猿が見れるのは冬だけ。
静岡県伊豆河津七滝温泉 Izu Kawazu, Shizuoka
伊豆河津七滝温泉 天城荘Amagisou
石川さゆりの大ヒット曲「天城越え」でお馴染み、静岡県の伊豆、天城峠。伊豆最大級の大滝を見ながら入る野天風呂。 本館から階段を降り、山道を350メートルほど下った先にその壮大な景色が広がる。外国人にも人気。2021年12月18日から滝のそばに「テントサウナ」がオープン。
外湯エリアは混浴なので、必ず水着を着用して入る。(レンタル水着あり)
滝に一番近い温泉は、温度が35.5℃でかなりぬるいので春~秋がお勧め。天城荘の露天風呂は映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地になった。
滝もいいけど、反対側の景色も良し!川のせせらぎを聞きながら入る温泉は五感がさえわたるヒーリング風呂。この河原の湯も温度はぬるめなので、20分以上湯に入っていられる
日帰り入浴 利用時間 11:00~19:00迄 ¥2,000
水着・フェイスタオル・バスタオルレンタル ¥500
天城荘のすぐそばにある「わさび園かどや」は、テレビ東京「孤独のグルメ」でも紹介されたお食事処。生わさび付き わさび丼とお蕎麦のセット。わさびは自分で擦るので新鮮。
静岡県 北川温泉 黒根岩露天風呂 「ほっかわおんせん」駅下車
北川公営の露天風呂 ¥600 タオルなし
黒根岩風呂は波打ち際にある天然温泉で、日本全国から温泉ファンが訪れる。女性風呂は両サイドに囲いがあるが、男性風呂はかなり丸見えで、より開放感ありそう。
潮風を浴びながら入る、かけ流しの温泉は温度もちょうど良く最高に気持ちよかった。
宮城県 鳴子温泉 (Naoruko Hot springs, Miyagi)
宮城県の鳴子温泉は草津温泉と並んで、私のお気に入りの温泉街となった。
鳴子温泉はこけしの街。街の至る所にこけしのオブジェやイラストがあり散歩も楽しい。秋は紅葉が綺麗で、冬は雪景色がきれいな東北の温泉街は仙台から電車で行けるのでアクセスも良い。
JR「青春18きっぷ」で行く温泉番付で東の横綱になった鳴子温泉郷。
鳴子温泉で宿泊したホテル「湯元吉祥」
「湯元吉祥」の大浴場内風呂の「鳳山の湯」もちろん、厳選かけ流し。
泉質:硫黄泉。低張性アルカリ性高温泉(pH値8.6)
アルカリ性の泉質はクレンジング効果のある『美肌の湯』
大浴場の中に寝湯スペースも温度もちょうど良くてリラックスできた。夜はアイスキャンディー、朝は乳酸菌飲料のサービスあり。4つの貸切風呂は鳴子温泉では珍しく全て無料で予約も不要。
朝は雪見風呂に入れて最高。温泉が熱いので冬の露天でも全然寒くなかった。むしろ熱かった。
鳴子温泉共同浴場 滝の湯 源泉かけ流し ※写真はJRのポスターより
料金:大人200円 (タオル、ボディソープ、シャワーなし)
貴重品用の鍵付きBOXあり(一眼レフカメラも入る)
滝の湯は鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史を持つ古湯。熱湯とぬる湯の2つの浴槽があり、熱湯は熱すぎて2分でギブアップ、ぬる湯は41℃位で適温だった。
泉質:酸性含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄(2)-硫酸塩泉
皮膚の角質を溶かして肌を滑らかにする作用があるといわれているだけに、お風呂上りはびっくりするくらい肌がしっとり。もちろんドライヤーはないので、女性は髪の毛が濡れないようにヘアゴムが必要。
福島県会津東山温泉の「庄助の宿 瀧の湯」(Aizu Hiagashiyama Onsen, Fukushima)
「庄助の宿 瀧の湯」
会津若松駅から東山温泉まではバス「はいからさん」に乗って20分位。
渓流沿いの絶景露天風呂が自慢の湯宿。渓流沿いの大浴場をはじめ、貸切露天風呂も複数あるのでホテル内で湯めぐりできる。
泉質: 硫酸塩化物泉 (肌の乾燥を防いで保湿効果あり)
適応症:冷え性、慢性婦人科疾患 、更年期障害 、うつ状態
飲用の適応症:萎縮性胃炎、便秘
貸切眺望風呂「庄助の湯」
日本酒の麹釜を利用した浴場。無色透明で入りやすい泉質。温度もぬるめで良し。庄助の宿には6つの貸切眺望風呂があり、どれも広め。
一番癒された露天風呂「瀧美の湯」
耳に届くのは滝の音。夜には幻想的にライトアップされた滝が愉しめる。熱い湯につかりながら、マイナスイオンを浴びてしばし瞑想状態。冬の絶景露天風呂は頭が冷えるので長湯できる。この旅館は湯上りに生ビール一杯サービスあり。(19時まで)
鹿児島県 指宿温泉 (Ibusuki, Kagoshima, Kyushu)
指宿温泉 吟松(Ginsho)の貸し切り露天風呂
指宿温泉は昭和の雰囲気漂う温泉地。昔ながらの大型観光ホテルと天然砂むし温泉「砂楽(さらく)」がある。
泉質:ナトリウム塩化物泉 (隣の天然砂むし温泉と同じ源泉)
お湯は源泉かけ流し。お肌を保護しメラニンを整えるメタケイ酸を多く含んでいるため、美人の湯とも呼ばれている。
宮城県鳴子温泉郷の中山平温泉 (Nakayamadaira Onsen, Naruko, Miyagi, Tohoku)
名湯秘湯「うなぎ湯の宿 琢ひで」
フロントで購入した湯浴み着を着て、混浴露天風呂デビュー。
名湯秘湯「うなぎ湯の宿 琢ひで」 ※写真は公式サイトより
【日帰り入浴】料金1,000円タオル付 10:30~14:00(受付13:30まで)
湯浴み着1,100円で販売
泉質:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉・硫酸塩泉
100%源泉かけ流しの湯(加水なし)は、内湯より熱めでヌルヌル。まるでヒアルロン酸化粧水につかっているような肌触りだった。日帰り入浴では4種類の泉質と3つの露天風呂が1,000円で楽しめる贅沢。さすが東北は安い。
女性用露天風呂
東北の紅葉スポットの鳴子峡(Narukokyo)は10月下旬から11月上旬が見ごろ。
長野県浅間温泉 Asama Onsen, Nagano
浅間温泉は温泉が良いというよりは、宿泊したホテルが良かった。温泉と読書は私の好きな時間。
小さな温泉街、浅間温泉にあるブックホテル「松本十帖」
新しい本との出会いをコンセプトにしたブックストアがあり、レストランの食事も美味しいスタイリッシュなホテル。
【松本本箱】露天風呂付きスタンダードツイン
大浴場に行かずとも、露天風呂から見る北アルプスの山々と鳥のさえずりに癒される。アメニティはお酒のつまみになるスナック、湯上りアイス、お酒、ジュースなど無料でかなり充実。
「松本本箱」のレストランの夕食は美味しかった。周辺に飲食店もないので高くても食事付きにするべし。
[ 小柳之湯 ] 15:00-翌11:00(宿泊者専用の外湯)この暖簾好き。
泉質:アルカリ性単純温泉
浅間温泉「琵琶の湯」 立ち寄り湯
泉質:弱アルカリ性の単純泉
400年の歴史を持つ「琵琶の湯」は武家屋敷のようなたたづまいの日帰り入浴施設で、大浴場、檜の露天風呂、野天風呂で美肌の湯が楽しめる。湯上り休憩スペースや蕎麦屋もあり。
アルカリ性単純温泉とは、成分が単純なのではなく、含有成分の量が一定値に達していないものをいう。つまり体に優しい成分で刺激が少ないので高齢者やデリケートな肌質の女性向き。最も湯あたりしにくい泉質。逆に成分が強いのはPH値が低く酸性度の高い湯。草津温泉など。
神奈川県箱根 天山湯治郷(Tenzan, Hakone, kanagawa)
神奈川県が誇る外国人にも人気温泉地、箱根。東京圏からの日帰り温泉施設で一番のおすすめは「天山湯治郷 Tenzan Tojikyo」
新鮮な源泉のみの掛け流し日帰り温泉施設。6名以上のグループ入場不可。1名ならTatooしてても隠さずに入浴することができる。
ひがな湯治 天山 大人 1,450円 ※写真は公式サイトより
複数の露天風呂があり、私の好きな露天風呂もある。休憩スペースも都心の温泉施設と違って静かでセンスが良い。湯屋一休にも入場できる、はしご湯券がおすすめ。
泉質:ナトリウム塩化物
かよい湯治 一休 大人 1,200円(毎週木曜日) ※写真は女湯「美的com」より
平日は湯屋一休にも入場できるはしご湯券(300円)がおすすめ。
一休は温泉のみで、休憩スペースはないけれど、滝が流れる露天風呂は静かで癒される。
「今日は一人で世捨て人」
箱根の天山(てんざん)は、おひとり様にお勧めの温泉施設。
アクセス:箱根湯本駅前の観光案内所前から旅館送迎バス(Bコース早雲通り線 運賃100円)あり。
【理想的な温泉の入り方】
・入浴の15~30分前にまでに水分補給(カテキン入りの緑茶が良い)
・足先など心臓に遠い部分から順にかけ湯をする
・分割湯
<42℃くらいの集めのお湯> 3分入浴→休憩→3分入浴→休憩→3分入浴
<40℃位のぬるめのお湯> 5分入浴→休憩→8分入浴→休憩→3分入浴
上記の入浴時間を目安に気持ちいいと思う時間だけ入浴。特に暑い湯にいきなり15分以上浸かるのは危険。最後にシャワーで流さずに、新鮮な温泉でかけ湯。源泉かけ流しなら湯口から流れている新鮮な温泉をかけるのがベター。肌が弱い人は刺激の強い温泉ではシャワーで流した方がよいかも。
脱衣場で湯あたりで倒れている人をたまに見かける。入浴前後はもちろん、私は入浴中も一度あがって水分補給をしている。
人生100年時代と言われる今、自分の足で歩けるうちはずっと続けられる国内の温泉旅行。東京から東北や九州とかに行くには旅費が結構かかるので、老後、年金生活になっても行けるように貯金は全て投資に回し、順調にお金を増やしている。不思議なことに吉方位の温泉旅行に行き始めてから金運も上昇中。温泉が湧きだす場所は地球のエネルギーが満ちたパワースポットだと思う。
まだ行ったことのない、黒川温泉や城崎温泉、銀山温泉も行きたい。今年も温泉旅行はつづく…