温泉とこけしを巡る旅~冬の鳴子温泉郷②

初めての宮城県、鳴子温泉の旅のつづき。
夜降り始めた雪が積もって朝起きたら雪景色。

宿泊した「湯元吉祥」のお部屋からの景色。手前の日本庭園は湯元吉祥の敷地内。坂の上にあるホテルにして良かった。ホテルの前の道路は温泉が流れており、通路には雪が積もってなくて一安心。朝食前に露天風呂へ行って目を覚ます。

朝は雪見風呂に入れて最高。温泉が熱くて露天でも全然寒くなかった。
(※写真はホテル公式サイトより引用)

貸切風呂の翠(Sui)

2日目は中山平温泉(なかやまだいらおんせん)まで行って日帰り入浴しようと思ってたけど、朝雪がちらついていたので予定を変更し鳴子温泉街にとどまることにした。
電車が1時間に1本なので大変。駅からタクシーに乗って岩下こけし資料館の巨大こけしを見に行った。

国道47号線沿いに位置する岩下こけし資料館の入り口に立っている高さ6mの巨大こけしは2022年2月にこけしの頭部が、積り続けた雪の重みで雪と共に落下。
昨年ネットニュースでも目にした、あの巨大こけし。修復費用をクラウドファンディングで募り、目標を大きく上回る480万円以上が集まり年末に修復されたとのこと。

岩下こけし資料館
頭部が取れたこけしは再塗装されピカピカ。お色直しされて9か月振りに新たな姿を見せた。頭部が転がってたシュールな写真を撮りたかった気もするが修復されて何より。
鳴子温泉駅からタクシーで800円位。

タクシーの中に鳴子温泉駅で見た”駅員こけし”のキーホルダーが飾ってあった。「どこで売っているのか」と聞くと、「この熊谷こけし工房で作っている」とタクシーの運転手が教えてくれた。工房は閉まっている様子。

ここからタクシー降りてこけし通りを歩くことにした。鳴子中央タクシーはマークもこけし。

こけし通りにある桜井こけし店は修復工事中でしばらく休業。鳴子で一番行きたかったこけし店なので残念だ。

ノスタルジックなこけし通り。

桜井こけし店の休業中はこけし堂のギャラリーで一部こけしを販売している。
「こけし堂」は桜井こけし店四代目がつくった場所。

Kokeshi Dolls @Sakurai Kokeshi 

鳴子行きを決めてからInstagramで事前にチェックしていたけど、こけし堂はすごくセンスの良いコケシギャラリーだった。

こけしもろこし 10個入り600円
お土産のお菓子のパッケージもセンス良し。

店内ではちょうどオーナーさんがメディアの取材を受けているところだった。
女性のこけしブームについて聞かれて、「なんでブームなのか分からないと」(笑)
まぁ、私もなぜ急にこけしが好きになったのかはっきりと分からないけど、インスタでよくカワイイこけしを目にしたからだと思う。そして昨年行った仙台の秋保温泉の玩愚庵こけし屋のカワイイこけし達に出会ってから、こけしがマイブームになった。

桜井こけし店は伝統こけしだけでなく、モダンでかわいらしいこけしグッズが並び、まるで東京の雑貨セレクトショップのよう。桜井こけしの創作こけしはパリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出品したこともあるそうだ。

こちらの小さいこけしをお土産に購入。

こけしの絵付け体験もしている。所要時間約30分で1,980円

こけし堂 季節限定でカフェもあり


ランチは鳴子郵便局の前にある「たかはし亭」で食べることにした。
私の好きな古民家カフェ、いや、田舎のおばあちゃん家のような食堂だった。

木造家屋の雰囲気の良い和食レストラン。客が結構いたので帰る時に撮影。
フロアを仕切っているのは、おじいちゃんとおばあちゃん。
カレー焼きそばが名物らしい。

たかはし亭(TAKAHASHITEI)

私の大好きな縁側席に座り、鳴子温玉カレーを注文。1,100円 コーヒー+100円
カレーには塩麹豆腐と野菜ピクルス、漬物にワカメスープ付き。

カレーはおばあちゃんのカレーではなくスパイスのきいたキーマカレーだった。でもカレーよりも美味しかったのが、塩麹豆腐。これお土産にテイクアウトしたいくらい美味しかった。

買ったこけしの撮影。コケ女がこけし旅で良くやってるよね。
これは桜井こけし店のこけし。

「高亀」まげこけし

たかはし亭の前にある共同浴場「早稲田桟敷湯」(わせださじきゆ)
温泉街の共同浴場では珍しい黄色い漆喰のモダンな建物が目を引く。
料金:大人550円 (ボディソープ、シャワーあり、シャンプー、タオルは有料)
昭和23年、地質学と鉱山学の実習のため鳴子を訪れた早稲田大学の学生が掘り当てたことから、その名が付けられた。

大沼こけし店
ニット帽をかぶったこけしがかわいい。こけしは種類豊富でコレクションしたくなる。

早稲田桟敷湯には入らず、昔ながらの共同浴場の滝の湯で入浴した。
鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史を持つ古湯。

共同浴場 滝の湯 
料金:大人200円 (タオル、ボディソープ、シャワーなし)
貴重品用の鍵付きBOXあり(一眼レフカメラも入る)
滝の湯は「湯めぐりチケット」シールより現金の方が安い。

写真:鳴子温泉観光協会

白濁したお湯と木造の浴槽が良い雰囲気。熱湯とぬる湯の2つの浴槽があり、熱湯は熱すぎて2分でギブアップ、ぬる湯は41℃位で適温だった。「滝の湯」は硫黄泉で源泉かけ流し。皮膚の角質を溶かして肌を滑らかにする作用があるといわれているだけに、お風呂上りは肌がしっとりして良いお湯だった。もちろんドライヤーはないので、女性は髪の毛が濡れないようにヘアゴムが必要。

これは「青春18きっぷ」で行く温泉番付のポスター
東の横綱は鳴子温泉郷。西の横綱は別府八湯。
まだ行ったことない温泉がありすぎてリタイア後が楽しみ。(まだちょっと早いけど)

滝の湯の隣の「ゆさや旅館」
鳴子温泉出発前に、テレ東の「出川の充電させてもらえませんか~鳴子温泉編」で彼らが立ち寄ってた旅館。

続いて、鳴子ホテルで日帰り入浴した。

「芭蕉の湯」という鳴子温泉エリアで一番大きい湯船に入りたかったが、午後は男湯のみだったので「玉の湯」に入った。

大浴場檜風呂「玉の湯」
メインの大浴場の他に高野槇桶露天風呂、青畳石露天風呂など多種のお風呂を楽しめるお風呂。泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩(pH値 8.0)「弱アルカリ性」
古い角質を落とすクレンジング効果があり、お肌がツルツルになる。

写真:鳴子鳴子ホテル公式サイト
日帰り入浴:1,100円 Cash Only(タオルなし)

初めての鳴子温泉は、こけし好きには散策が楽しい温泉街だった。昭和の面影を残す土産屋や喫茶店が多くてほっこりする。もちろん温泉の泉質も良く、鳴子の雄大な山々を見ながら入る温泉は最高だった。飲食店はあまりなく飲み屋はスナックばかりなので鳴子グルメは期待しないで。

今回の鳴子温泉旅で購入した自分のお土産

鳴子では三角ペナントが売ってる!昭和レトロが好きな人は旅の思い出にどうぞ。

鳴子温泉駅から古川駅までは改札口でPASUMOが使える。
東京から東北新幹線とJR陸羽東線で約3時間。鳴子温泉郷はリピート決定!
共同浴場の滝の湯にまた浸かりたい。
海外旅行に行けなかった間に温泉の魅力に目覚めて、しばらく東北地方の温泉にハマりそう。
鳴子温泉観光協会公式ホームページ

鳴子温泉で湯めぐりした後は、心が穏やかになり良いこと続き。温泉に浸かることによって副交感神経の働きが活発になり、リラックス効果抜群。今まで温泉は疲労回復と美肌効果だけ思っていたが脳と心に効果があると思う。
私の場合、含硫黄の温泉に浸かると幸せホルモンがでるようだ。
温泉成分に含まれるメタケイ酸は肌の新陳代謝を促進するとともに抗酸化作用もあるので、サプリや美容液に頼るより天然の保湿成分を含んだ温泉をお勧めしたい。

<おすすめの本>

全国温泉大全 著:松田 忠徳
これまでに4000以上の温泉に浸かった温泉学者、医学博士による温泉愛あふれる読み物。よくある全国の温泉紹介本ではなく、いかに温泉が心と体に効くか、温泉の効能と泉質の説明が詳細に書かれていて温泉に関する教科書のような本。旅や歴史的な和風建築が好きな人にもおすすめの本。

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