仙台駅からJR仙石線に乗って約30分で松島海外駅へ到着。松島は20年ぶり2度目だが、私のかすかな記憶とは違って見えた。松島海岸駅を降りると先程までいた山形蔵王とは違って多くの観光客でにぎわっていた。日本三景のひとつとして知られる松島は、風光明媚な景色と伊達家ゆかりの文化財が多く点在する人気観光地。松島海岸駅周辺には、名物の牡蛎や海鮮料理のお店が多い。今年は暑かったせいか、11月下旬だというのにまだ紅葉がきれいだった。
本日宿泊するホテルの送迎車を呼ぶ前にさっそく、ヨシタケ食堂で焼き牡蛎を食べた。2個390円。1個ペロリと食べられるから、焼き牡蛎40分食べ放題999円がお得。
店は狭いので外で食べる。朝、水揚げされた焼き牡蛎はおいしい!お好みでポン酢をかけて。食べ終わった後の汁までおいしい。
東京だと牡蛎はほとんどカキフライばかりで、牡蛎を食べる機会はあまりない。牡蛎は特に好きなわけではなかったが、松島で食べる焼き牡蛎はすごく美味しかった。
松島はグルメタウン。牡蛎、牛タン、ずんだ餅、海鮮料理、宮城のグルメを気軽に食べられるお店が多い。
荷物が思いので、まずはホテルに向かってチェックイン。
松島温泉 小松館 好風亭のラウンジで抹茶とお茶菓子をいただきながらチェックイン。
松尾芭蕉も訪れた松島湾は260以上の大小さまざまな形状の島々が点在し、その美しさから日本三景の一つに数えられている。蔵王温泉の高湯堂で買ったMarukoroこけしを撮影。
テラスには足湯もある。
松島の絶景が見える露天風呂は見晴らしの湯に併設の1か所だけ。女性の利用時間は15:00~24:00。男女入替制なので女性は翌朝、露天風呂には入れない。朝、露天風呂に入れないなんて、事前によく調べるべきだった。
有料で予約制の貸切露天風呂が1つあるが、14時にチェックインですでに翌朝の予約は埋まっていたので朝入れず残念。大浴場の脱衣場や外にウォーターサーバーがなかった。そんな温泉ホテルは初めてだ。
泉質:アルカリ性単純温泉
夕日があたると美しい福浦島の朱色の福浦橋。有料だが、橋を渡れば福浦島の見晴台から松島湾を一望することができる。
グルメや土産屋が並ぶ松島のメインストリート
夕暮れ時の五大堂。夜は誰もいなくて月明りに照らされた松島湾が幻想的だった。
夕食付プランが予約できなかったので、ローカル食堂「うな真 石田家」で刺身定食と焼き牡蛎と帆立を食べた。事前にチェックしていた「味処 さんとり茶屋」で夕食を食べようと思っていたが、予約で満席だった。
2011年3月11日の東日本大震災の時、津波がここまで来た印がメニューの上に貼ってあった。リアルに津波の恐怖を感じる。
ホテルのロビーにも東日本大震災の記憶を継承するために、当時の津波の報道雑誌が置いてあった。再び観光客で賑わう日常に戻って本当に良かったと思う。復興したら絶対に観光しに行こうと思っていたが、昨年から宮城県に観光とお土産でお金を使って少し応援することができたかな。
一番安いツインルーム。内装はとてもきれいだが窓がなく、とても狭い。
山形で買ったこけし達
翌朝、8時半に円通院と瑞巌寺へ。昨晩から気温が10度以上下がり、松島は日中も気温4℃で北風が強く12月並みの寒さだった。この日、松島と石巻で初雪が舞ったほど。
円通院 Entuin
「縁結びの寺」「紅葉の名所」として多くの人が訪れる円通院(えんつういん)。
臨済宗妙心寺派の寺院で伊達政宗公の嫡孫である光宗公の菩提寺。
円通院の庭には美しい紅葉の絨毯が広がる。京都にも引けをとらない紅葉が美しい庭園だが、京都より観光客が少なくて拝観料も安いのでおすすめ。
松島は紅葉が美しく、中でも円通院は見事な庭園だった。
本堂からさらに奥まったところにある光宗公の霊廟三慧殿は、伊達家屈指の建築物で国の重要⽂化財に指定されている。
オリジナルの数珠数珠づくり体験もある。天然石、ガラス、プラスチックから好きな石を選べるので、自分へのお土産に数珠はいいかも。
「縁結び観音」には奉納された可愛いこけしがずらりと並んでいる。縁結びこけしに願い事を書いて奉納してみては。
続いて瑞巌寺(ずいがんじ)へ。
戦国大名・伊達政宗の菩提寺である瑞巌寺。828年に建立され、その後戦国時代を経て衰退した寺を伊達政宗が再建した。
国宝に指定されている「本堂」と「庫裡」。私は襖絵が好きなので華やかな本堂の襖絵アートは良かった。特に豪華な孔雀の襖絵とモダンアートのようなポップな虎の絵が印象的だった。撮影禁止で残念。
しばらくこんな立派なお寺に行ってなかったので、円通寺と瑞巌寺は今回の東北旅で行って良かった。
開店直後の空いている時間に松華堂菓子店でティーブレイク。
1Fは手焼きせんべいと東北土産が売っている雪竹屋。2Fはカステラ、プリンのあるセンスの良いカフェ。
カステラセットとカラメルプリン。カステラはもっちりして美味しかった。
松華堂菓子店の昔ながらのプリン。美味しかった。
カステラのラスク、他にもお土産のパッケージや風呂敷のデザインが素敵。
1Fの雪竹屋で販売しているストライプとドットのこけしキーホルダー。手ぬぐいもかわいくてお土産に買った。
東北こけしマップ
最後に五大堂を見て、松島を出発。松島さかな市場など、もっと海鮮グルメを楽しみたかったが午後は石巻へ移動。
風光明媚な松島湾に、グルメ、歴史的建造物、松島は心ときめくスポットが沢山ある所だった。江戸時代の俳人、松尾芭蕉の憧れの地であった松島は「奥の細道」で紹介されて全国に広まったそうだ。現代に松尾芭蕉がいたら旅系人気You Tuberだったかもしれない。
松島海岸からJR仙石線で石巻まで45分。ラッピング電車は石ノ森章太郎のキャラクターだった。
石巻編につづく…