都立公園小金井公園内にあるオープンミュージアム、江戸東京たてもの園へ行ってきました。
江戸東京たてもの園には江戸時代から昭和初期までの、27棟の復元建造物が建ち並んでいます。文化的価値の高い歴史的建造物を移築復元して展示することにより、文化遺産として次代に継承することを目的とした博物館です。
ここ20年以上前からあるわりに都民にもあまり知られていないマイナーな施設ですが、思った以上に楽しく、東京でお気に入りの場所となりました。
まず小金井公園が結構広くてびっくり、中々良い公園です。
園内に入ると、センターにあるのは、明治から昭和のはじめにかけて日本の政治を担った高橋是清の家。
◆高橋是清邸(たかはしこれきよてい)
[港区赤坂七丁目/1902年(明治35)]
2階の書斎と寝室は、1936年(昭和11)の2・26事件で殺害現場となった場所です。
この窓枠デザインと緑の景色、しばし見とれていました。
園内は外国人も結構いました。
つづいて東ゾーン。
昔の商店、銭湯などがあり、下町の風情を楽しむことができます。
※それぞれの建物の案内は「江戸東京たてもの園」パンフレット記載文より抜粋しています。
突然タイムスリップできる!
◆丸二商店(荒物屋)(まるにしょうてん)
[千代田区神田神保町三丁目/昭和初期]
路地も昭和初期を再現。
◆花市生花店(はないちせいかてん)
◆武居三省堂(文具店)(たけいさんしょうどう)
[千代田区神田須田町一丁目/1927年(昭和2)]
明治初期に創業した文具店。
◆小寺醤油店(こでらしょうゆてん)
大正期から、現在の港区白金で営業していた店です。味噌や醤油、酒類を売っていました。
当時の商売道具や商品の展示物が本物なのですごくリアル。
◆子宝湯(こだからゆ)
[足立区千住元町/1929年(昭和4)]
東京の銭湯を代表する建物です。
銭湯の詳細記事は別途あります。
◆鍵屋(居酒屋)(かぎや)[旧武蔵野郷土館収集]
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。
Kagiya Bar
万徳旅館(まんとくりょかん)
青梅市西分町の青梅街道沿いにあった旅館です。
もう楽しくって沢山写真を撮ってしまいました。
ホテルオークラのクラシックなロビーも移築復元して後世に残して欲しいです。
他のホテルと同じように、ただ新しくてきれいなだけの普通のロビーなってしまうのは、残念なことです。
西ゾーン
さまざまな建築様式の住宅を復元しています。
◆デ・ラランデ邸
1910年(明治43)年ころ、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより建てられた洋館。
1999年(平成11)まで新宿区信濃町に建っていました。
デ・ラランデ邸1Fにある「武蔵野茶房」で遅いランチ
1Fはクラシックなカフェで、ハヤシライスやホットケーキ、あんみつなど軽食あり。
◆三井八郎右衞門邸(みついはちろうえもんてい)
港区西麻布に1952年(昭和27)に建てられた邸宅です。
さすが、財閥だけあってホテルのような家でした。
改めて日本の建築が好きなりました。
◆常盤台写真場(ときわだいしゃしんじょう)
健康住宅地として開発された郊外住宅地常盤台に建てられた写真館です。
2階写場の大きな窓には北側から光を採ることができるように摺りガラスがはめこまれています。
奥には昔懐かしい茅葺きの民家もあります。
江戸時代後期に建てられた民家です。
こちらではワークショップもあり、お子さんが参加していました。
マンションやビルが見えないから、東京にいるのを忘れてしまいそう。
江戸時代後期に建てられた民家です。
最後に
◆前川國男邸(まえかわくにおてい)
[品川区上大崎三丁目/1942年(昭和17)]
日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、 品川区上大崎に1942年(昭和17)に建てられた住宅です。
和モダン建築の吹き抜けのリビング。
これが1942年(昭和17)の個人宅のデザインだなんて信じられる?
一番気に入った建築物でした。
入場料400円で約2時間、カメラ片手に楽しめて大満足!おすすめです。
【江戸東京たてもの園】 Edo-Tokyo Open-air Architectural Museum Tokyo
東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
JR中央線「武蔵小金井」「東小金井」駅 バス6分/西武新宿線「花小金井」駅 バス5分
入場料大人400円