2月まで忙しかった仕事が落ち着き、山形へ温泉1泊旅行。水族館と田んぼの中のホテルで癒されるはずが、日本海の強い北風が私を東京に追い返そうとする。2日間、強風で曇り時々雨、あられ、雹(ひょう)の悪天候。雨と強風で殆ど観光できず、写真も綺麗に撮れず、癒されない旅となった。山形の銀山温泉に行きたかったが、冬は人気らしく目当てのホテルの予約が取れなかった。よって今回は日本海側の山形庄内エリアへ。関東人にはマイナーな旅先である。1日目は酒田観光とスイデンテラスで温泉&サウナ。2日目は酒田市へ。
羽田空港から朝7:00発のANAで山形の庄内空港まで1時間。平日だったのでガラガラ。
スカイツリーの真上を飛び、富士山を望み、あっというまに日本海。強風で揺れるため機内販売中止。「おいしい庄内空港」からエアポートバスで鶴岡駅まで約30分。
途中のバス停「サイエンスパーク」から本日宿泊する庄内ホテル SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)を撮影。連絡バスを降りる前にバス乗り放題乗車券Bを購入した。(SUICA/PASUMOにチャージ)
JR鶴岡駅からは日本海沿岸にある鶴岡市立加茂水族館までバスで約40分。水族館往復だけでもバス1日乗り放題乗車券Bがお得。(循環バスもOK)
実は私は水族館が好き。クラゲ展示種類数で世界一を誇る加茂水族館に来てみたかった。
クラゲって本当に神秘的で不思議。発色が綺麗。
平日の朝だったので空いててじっくりクラゲを観察することができた。
このカブトクラゲの発色に見入ってしまった。形は兜に似ており、大きさはだいたい10cm位まで。体色は透明で光が当たると虹色に光る筋状の器官が体側に8本付いている。7色の光が電光掲示板のように流れるから不思議。日本沿岸で最も普通に見られるクシクラゲの一種だというから驚きだ。
SNSで人気の約1万のミズクラゲが漂う直径5mの水槽「クラゲドリームシアター」
大水槽の中にゆらめくクラゲが幻想的な山形の人気スポット。昨年、山形に行った時にInstagramdeで知った。
館内ではクラゲの生態や、アシカ・アザラシのことを学べる解説プログラムを体験できる。
アザラシかわいい
加茂水族館の屋上テラス。風が強すぎてカメラが揺れる。
魚匠ダイニング「沖海月」(おきみずき)
日本海を見ながら季節ごとの旬のお魚料理やクラゲラーメンを食べられる。
おまかせ定食は真鯛のお刺身。
バスの時間までクラゲの展示をもう1周。加茂水族館は良かった。
鶴岡市立加茂水族館
OPEN 9:00-17:00(最終入館16:00)年中無休 入館料1,000円
加茂水族館を出ると、雨とあられが降っていた。風が強くて吹き飛ばされそう。日本海はきれいなんだけど、冬の日本海エリアは風が強く人気もなく寂しい。バスで致道博物館へ。
致道博物館(ちどうはくぶつかん)は鶴岡公園の隣に位置し、鶴岡の歴史や文化を知る上で欠かせない施設。庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開している。
敷地内には国指定重要文化財の旧西田川郡役所や、旧鶴岡警察署庁舎多層民家、庭園など、貴重な歴史的建築物が移築されている。
旧鶴岡警察署庁舎。明治前期に建設された擬洋風建築のひとつ。室内は殆ど展示物がないので見どころはない。
2Fのバルコニーから、月山(Gassan)が見える。
旧西田川郡役所は改装中で入館できなかった。
敷地内にあるかなり古い民家の中に入ったが、中に入ったとたん、すごい負のオーラ。霊気漂って怖くて奥まで行けなかった。他にも雛人形の展示室があったが、人形の顔がどれも怖くて.すぐに退室。バスはまだ来ないけど、致道博物館の中にいるのが嫌で雨だけど外にでた。
レトロなコインロッカー
鶴岡公園(鶴ケ岡城址公園)は桜の名所のようだ。
大寶館(大宝館)
大正天皇の即位を記念して大正4年(1915)に建てられた、赤いドームと白壁が特徴の洋風建築物。雨なのでこれ以上観光する気になれず、カフェに行くことにした。地方都市はバスの本数が少ないのでバスの時間を見ながら散策するのが大変。時間を無駄にしてしまう。
鶴岡で唯一行ってもみたいと思っていたベーカリーカフェ「EN/ME」
営業時間8時から17時とgoogleMapに書いてあるけど3時頃行ったらCloseしていた。がっかり。鶴岡駅周辺は飲食店やカフェが殆どないので、もうホテルに行くことにした。
本日宿泊する庄内ホテル SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)
鶴岡駅からタクシーで1000円。または庄内空港から連絡バス「サイエンスパーク」下車。
田んぼの中にあり、周囲の山並みや田園風景に溶け込むような設計。冬なので田んぼに稲はなく水田というより水たまりの土。丸いドーム型の建物がSPA。水田が見れる夏がおすすめなんだろうが、今は3月。真っ白な雪景色を期待してきたが、今年は特に雪が少なく全く雪が残っていなかった。分かってはいたが緑がないと写真が全く映えない。おまけにこの後ずっと雨だし。
世界的建築家の坂 茂(Shigeru Ban)氏が世界で初めて設計したホテル。どこに身を置いても田んぼの気配を感じられるようデザインされたSUIDEN TERRASSE。木のぬくもりを生かしたシンプルで居心地のよい空間。
フロント横の共有棟のライブラリーには約1,000冊の本が並ぶ。他にも宿泊者専用のライブラリーもある。
奥の建物が宿泊棟。宿泊棟は似たような造りで慣れるまで部屋を間違えてしまいそう。廊下にはどこにもフロント→ SPA→の表示があるのでたどりつけるが。
湯殿山(YUDONOSAN)のシンプルなダブルルーム。
朝食込夕食込プラン (サービス料込・消費税込 20,800円)
お部屋にも館内にも紙管を使った家具を配置。
お楽しみの温泉は内湯と露天風呂、サウナ2か所。温泉は毎日06:00に男女入替え。
サウナはSAUNACHELIN(サウナシュラン)2021年受賞。サウナが人気の冬のスイデンテラスは男性客の方が多い印象だった。
1日目は天色の湯(内風呂、露天風呂、サウナ(窓付き) ※写真は公式サイトより
源泉かけ流しの天然温泉と フィンランド式サウナ。
泉質 :ナトリウム・カルシウム – 硫酸塩・塩化物温泉
明るいうちに温泉に入ったので、開放的な露天風呂から月山が見える。気温5℃で北風が心地よくてのぼせずに入っていられる。内風呂も建築家が手掛けただけあって温泉旅館の大浴場にはない美しいフォルム。屋根は木造。
月白の湯(露天風呂・サウナ)※写真は公式サイト
露天風呂は塀が高すぎて空しかみえない。山や田んぼが全く見えない。冬なので目の前は水ではなく、泥や土の景観だった。
坂茂の建築のアイコンでもある、紙管を模したベンチが特徴的な月白の湯のフィンランド式サウナ。私は普段サウナ―ではないが、朝、サウナに入った。このサウナは山も見えて明るく、初心者にも入りやすいサウナだった。外にある水風呂が思ったより冷たくなくて気持ち良かった。初めて水風呂が気持ち良いと感じたサウナだった。水風呂を出た後、北風が冷たすぎてすぐに温泉に浸かる。結局、サウナでととのわない私。 ※写真は公式より
夏は田園風景がきれいなんだろうな。
夜OPENのSAKE Bar&Lounge
宿泊者専用のライブラリーにも約1,000冊の本がある。こんな寒い雨の日は無理に観光しないで晴耕雨読の時を楽しむことにしよう。
ホテルのレストランで山形庄内の旬の食材を使ったコース料理を頂く。
食事前のワインのつまみになるアミューズはセルフで好きなだけ食べられる。前菜、メイン料理より好きな4品とデザート1品複数の種類から2つずつ選ぶ。デザート&コーヒー付き。デザートは酒粕のチーズを食べたが今いち。
庄内ホテル SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)
せっかく田舎に来たのに雨で星空が見られず残念。今朝は朝5時半に家を出発したので、早めに就寝。
朝から露天風呂とサウナでリラックスしすぎて遅い朝食となった。朝食はブッフェスタイル。曇っていて今日も風が強い。
山形庄内地方と言えば、お米。ブランドは「つや姫」
夕食はパンだったので、朝からご飯が進む。野菜や煮物も美味しい。この後、あご出汁茶漬けも食べた。
SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)から鶴岡駅までタクシーで1,000円。
2日目は酒田市へ移動。この時までは晴れていて良かったが、悪天候の酒田編につづく…