会津ひとり旅③<喜多方ラーメン編>

会津旅行2日目は会津若松の観光名所の続きをして午後は喜多方でレトロ探訪することに。
東山温泉で朝風呂を楽しんだ後、まちなか周遊バス「はいからさん」で飯盛山下で下車した。
飯盛山は戊辰戦争の悲劇の物語として語り継がれる白虎隊十九士の墓や、国の重要文化財に指定された会津さざえ堂や白虎隊記念館がある。

頂上からは会津若松市が一望出来る。頂上まで183段の石段があるので、スロープコンベアで楽に登った。

周遊バスのアナウンスで「幕末の戊辰戦争戊辰戦争のおり、かぞえでまだ16~17歳だった白虎隊(Byakkotai)の少年達が飯盛山に逃げ延び、煙に巻かれる鶴ヶ城を見て自決した悲劇の場所」と聞いた。ここには自分たちの至らなさで会津の負けを悟った少年隊士たちは、戻って生き恥を晒すよりはと、潔く死を選んだ悲しいストーリーがあった。白虎隊はそんなに若い少年達だったのかと可哀そうになってしまった。

宇賀神堂 (Ugajindo)
飯盛山で自刃した白虎隊士19人の霊像を安置しており、その様子の絵も飾ってあった。私は少し怖くて直視できなかった。1人だけ生き残った 白虎隊の飯沼貞吉 によって、この悲劇のストーリーが語られた。お賽銭とお参りをした後「白虎隊十九士霊神」の御朱印を売店で頂いた。

さざえ堂(国指定重要文化財)
寛政8年(1796年)会津若松市の飯盛山に建立された、六角三層の珍しいお堂。正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」

六角三層の仏堂の内部は上りと下りのスロープが交差しない不思議な造り。江戸時代に建立されたとは思えない構造。

らせんのスロープを登っていく。かつては三十三観音参りができたそうだ。
たくさんの参拝者がすれ違うこと無く安全にお参りできるという世界にも珍しい建築様式。当時の建築家天才!和風建築ではあるけれど、イタリアのフィレツェの塔を思い出した。

下りのスロープ。
さざえ堂はかなり良かった。会津は歴史好き以外に建築が好きな人も楽しめる場所だと思った。

バスで会津七日町に戻り、大正時代の豪勢な商家、福西本店の中を見学。黒漆喰(黒磨き)がかっこいい。19世紀から20世紀に栄えた大商家福西家が、100年ほど前に建てた蔵と商家建築が見ごたえあり。

福西本店 入館料は500円
1886年(明治19年)築の歴代当主が過ごした座敷蔵や母屋が見学できる。

重厚な黒漆喰の扉がついた座敷蔵。

母屋は福西家の一族が生活していた場所で、2階の大広間はハレの場として宴や一族が集まる場所だった。

福西家の中でもこの2Fの和室は欄間や寄木細工の飾り棚も見事だった。現代では使用できない木材も使われている。

1Fは会津のいいものを集めたショップになっている。敷地内に福西家の貯蔵蔵をリノベーションしたカフェもある。福西本店の見学はおすすめ。

隣にある野口英世青春館も見学。
お札の肖像画にもなっている医学博士、野口英世が青春時代を過ごした場所。
15歳の時に会津若松で左手の大やけどの手術を受けると医学の道へ進んだ。

七日町はレトロな建物多くていいね。

すぐ近くにある「昭和なつかし館」も行ってみたかったけど、リニューアル工事で3月まで閉店だった。2月の会津は温泉旅館も鶴ヶ城通天閣もリニューアル工事だったし、冬は閉鎖しているところが多かった。

お昼はJR常磐西線に乗って喜多方へ移動。JR常磐西線も昨年の土砂崩れで一部で修復中のため臨時ダイヤで運行。喜多方より先へ行く人は代行バスになるので観光案内所で臨時ダイヤを確認した方が良い。

会津中央乳業の「会津の雪」
ストローで飲みにくいほど濃厚な飲むヨーグルトだった。
会津若松から喜多方までJRで20分。東北のローカル線は空いていてよいが、毎回、ドアの開閉が押しボタン式でドキドキする。

「よぐきらったなし。」会津の方言、ふなっしーみたい。
喜多方と言えば、関東人には喜多方ラーメンのイメージしかない。実は喜多方には2600棟もの蔵が点在している風情な街。それだけではなく昭和レトロな商店も多く、すごく散策を楽しみにしていた。

JR喜多方駅は蔵の様な煉瓦造り。

駅前にあるレンガの喫茶店「珈琲専門店煉瓦」
明治時代に建てられた煉瓦造りの元蔵。

喜多方ラーメン店をインスタで調べたら、坂内食堂が一番人気のようだったので最初に行ってみた。平日の14時頃だったが1時間近く待ちそうなくらいの行列だったので断念した。観光案内所でもらった喜多方ラーメンマップを手に、ふれあい通りまで歩いた。
「老舗上海」も本日完売で終了の看板がでていたので、ラーメンマップに乗っていた「蔵美(くらよし)」に入った。

蔵美(くらよし) 

喜多方ラーメンの麺が好き。チャーシューも柔らかくておいしい。700円
坂内食堂でも食べてみたかったので、夕方再び行ってラーメンを食べた。

喜多方はラーメン屋だらけ。人気店は昼間行列なのでツーリストは注意。
人口51,000人のこの町に120 軒ほどのラーメン店がある。

ふれあい通りにある、喜多方ラーメン神社(暮らしの酒場なみなみ)
正面の鳥居はよく見るとお箸の形。

昭和のレトロな看板もディスプレイされている。

店の中に入ると真っ赤な鳥居があり、小さな神社があった。
店舗は会津のナチュラルローカルマーケットで食品や土産などが売っている。カワイイ雑貨もありお土産に買った。

のぞくと「麺結びで縁結び」の文字が。
装飾も喜多方ラーメンの縮れ麺を彷彿とさせる、非常にユニークな神社だった。

神社なので御朱印もいただきました。

喜多方は昭和レトロな商店が多くて散歩が楽しい!別途レポートする。

坂内食堂喜多方本店
レトロな街歩きをした後、本日2度目の喜多方ラーメン。
喜多方屈指の人気店「坂内食堂」は16時半頃に行ったら空いていて並ばずに入れた。

坂内食堂喜多方本店の支那そば 750円
Instagram見ると、チャーシューがたっぷり乗った「肉そば」が名物で一番人気らしい。
まずはスープを一口、美味しい。しょっぱい系だがさらっとしてコクがあって、今まで味わったことがないスープ。味付けチャーシューも柔らかくて思ったより脂っこくなくて、後味はあっさり。

3時間でラーメン2杯はさすがに女の私にはお腹いっぱいだったわ。
自宅でお留守番している旦那へのお土産にラーメンをテイクアウトした。生麺で要冷蔵だけど、東京までは常温でOKなので。

坂内食堂 BANNAI RAMEN
こんなローカルな所まで外国人ツーリストは来るか、と思ったら海外へも出店しているみたい。坂内食堂のオンラインショップもあった。

喜多方レトロな街歩き編につづく…

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